今月に入って、ぎん坊の通う支援学校で、また障害者団体主催の場で、
お医者様から “発達障害について”のお話を聞く機会が続いた。
漠然とわかっていたつもりだが、そのカテゴリーによって
障害の特性や手立てが違ってくることをあらためて認識した。
発達障害の主だったものには
注意欠陥多動性障害(ADHD) ・ 広汎性発達障害(PDD、自閉症やアスペルガー症候群) ・学習障害(LD)などがある。
◎注意欠陥多動性障害
●不注意・・・気が散りやすい、忘れやすい、注意が続かない、整理整頓が苦手
●多動・・・・・じっとしていない、公共の場で走り回る、体のどこかが動いている、おしゃべり
●衝動性・・・順番を待てない、他人の話に口をはさむ、興奮しやすい
こういった行動障害が常に見られる。男子に多く、クラスに1~2人いる。
多動症状は年齢と共に落ち着いてくるが、不注意は大人になっても残ることが多い。
◎広汎性発達障害
●社会性・・・内向的なタイプの人は、相手を見ない、ひとりが好き、自分の好きな事に没頭する。
外交的なタイプの人は、空気が読めずに人の会話にづかづか入ってしまう、
マナーがわからず、心象のよくない発言や行動をとる。
●コミュニケーション・・・意志伝達が苦手、一方的な会話をする、
声のトーンや大きさの調節が苦手、漠然とした表現が理解できない(例:しっかり、きちんと、など)
●想像力・・・特定の習慣や分野を好む(飛び跳ねる、グルグル回る、マークや数字、電車)
環境の変化に弱い、臨機応変な対応が難しい。
●感覚・・・・・大きな音や雑音が苦手、特定の音が苦手(泣き声、ピストル音、和太鼓、合唱など)
暑さ寒さに敏感または鈍感、体に急に触れられる事がダメ、雨が痛い、
逆に誰もが痛い事が平気、食べ物の好き嫌いが激しい、運動が苦手。
●フラッシュバック・・・現在の出来事が引き金となってしばしば遠い過去の出来事が
フラッシュバックし、現在の事柄と重なってパニックになったり、不安や恐怖を
感じたり、自己否定(自分はダメな人間だ)してしまう傾向が強い。
◎学習障害
全般的な知的発達に遅れはなく、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」の
能力のうちの特定のものの習得や使用が著しく困難。中枢神経系に何らかの機能障害が
あるようだが、学習困難の原因はたくさんあって、学習に困難な状態が全て学習障害ではない。
世間ではよく言われる。こういう障害を持つ子は
親の躾が悪いからだとか、指導が足らないからだとか、本人の単なるわがままだとか、努力不足だとか…。
そうではなくって
“ 脳の機能障害 ” が原因でこういう困った特性、症状が現われるのです。
でも今は医療も療育も支援も進んで個々に合った手立て、支援が適切に受けられるようになっている
障害は治すことはできないが、周りが “受容” “理解”し、本人の生きやすい環境が整うことで
個性を伸ばし、感性が磨かれ、突出した才能を発揮できる、そう信じている。。。
私は専門家じゃないから偉そうなことは言えないけれど、
カテゴリーは違えどハンディのある子を育てている親の立場から…。
世間の目にしんどい思いをしながらも吐き出せずににいるママ、
ご主人が協力的でなくひとりで背負い込んでるママ、
子どもの為に手探りながら必死で育てているママ、
子どもが思うように療育のステップを踏めないで悩んでいるママへ。
とにかく、同じ立場の、繋がれる仲間を作ること。これ、とても大事!
子育てなんて健常児であろうが支援児であろうが悩みは尽きない
ただ、やはり悩む内容が少し違ったりする。そういう時に
小出しに打ち明けられるママ友や先輩ママがいると本当に心強いし
結論出なくても聞いてもらえる、わかってもらえる安心感は大きいのです
今日はずいぶん、熱が入ってしまった。。。