海の日に開催したピアノの合同発表会
30組の演奏者が日頃の練習の成果を精いっぱい発揮され、
今年もいい会になりました
今年は例年になく、デビュー組がとても多かったのですが、
こういう晴れの舞台が全く初めてのお子さんの中には
ごくたまに、講師も予想できないことをなさる。。。
まさしく今回がそうでした。
演奏前の生徒さんは、5人ずつ、舞台袖の椅子に座って順番を待ちます。
皆、一様に緊張の面持ちで指を動かしたり、深呼吸したりして精神統一。
椅子に座っている5人中、2番目のT君を除いた4人はうちの生徒さん、
それもデビュー組オンパレード!その子たちの緊張をほぐす為、私はメンタルケアに追われていました。
と、ある先生が、「この子、靴は?」と、慌てふためいた声でT君の足元を指さします。
パリッと上下おしゃれなスーツに身を包んだT君(小学校5、6年?)は、なかなかの男前。
んが、足元を見ると・・・。
靴を・・・・・・履いてない(靴下のまま)
「きみ!靴は?」
「はい、あそこです。」とはきはきと答え、舞台袖の出入り扉を指さしてます。
慌てて見に行くと、そこには◯ロックスのサンダルが
「いやいや、きみ、ピアノ弾く時の靴は?」
「あっ、これで大丈夫です!」だと???
靴履かず?出るつもり?! (お能の舞台じゃないぞ)
「いや、大丈夫やぁない!靴、履かな!」 (こっちの方がアセッテル)」
「あれしか・・・無いです。」(サンダルのこと)
ざわついている我々の傍に来た他の先生たち(T君の先生は生徒が出演中の為、T君の所へは来れず)、
事態を知るなり、
「えぇええええええ―ッッッありえへん。。。」
「どないする?!サンダルで?出す?」
そんな中、ふと目をやると、出入り扉の向こうの控室から顔を出したぎん坊、出演を控えてスタンバってます。
ン、うちの子、2日前に買った黒い靴・・・履いてるよな。
T君に
「きみ、足、何センチ?」
「22ハンか、23です。」
「よっしゃ〜っっ!ドンピシャ!あの子の靴貸したる!おいで!」
「あっ、ハイ!ありがとうございます。」と、とりあえずサンダル履いてぎん坊のところへ一目散。
(4人の生徒そっちのけ!)
理由を告げるのもそこそこに、無理やりぎん坊の靴を脱がせ(ぎん坊、目が点)、
T君に履かせ、舞台袖に戻りました。
セーーーフッ 履いた靴がまあ、スーツに合う合う!サイズもバッチリ!
そして何事も無かったかのようにT君は意気揚々と演奏を終えたのでした。
ドッと、ツカレタ
前代未聞のハプニングはきっと語り草になるでしょう。。。